◆真彣の幸せレシピ † 健康/副腎疲労ケア◆


あなたの不調は副腎疲労!?

うつ・生活習慣病・アレルギーも副腎疲労が原因だった!

グルテンフリー、カゼインフリーで腸内環境を整えて、

スーパーホルモンの源「副腎」を元気にしよう。

50種類以上のホルモンを生産・分泌し、健康の要となる「副腎」。近年の研究で、様々な疾患の治療はまず副腎をケアすることから始めることが効果的だと判明しています。

副腎疲労を患っている人に共通しているのが、腸の炎症です。腸の炎症やアレルギーを惹き起こす、グルテンとカゼインの摂取を減らすことで、副腎疲労を改善できることをお伝えします。

体のさまざまな不調の多くが、実はホルモンが原因で起こっていることを

ご存知でしょうか?

体のホルモンを生産する器官が、〝ストレスの腺〟といわれる「副腎」です。副腎は腎臓の上にあるほんの小さな臓器にもかかわらず、50種類以上のホルモンを生産・分泌しているのです。
近年の研究では、高血圧、慢性疲労、うつ症状、糖尿病、アレルギー、花粉症、動脈硬化、性欲低下、不眠、認知障害…など、実に多くの不調・疾患に副腎で作られるホルモンが関わっていることが判明しています。
医療先進国アメリカの「抗加齢医学会」では、副腎をまずケアしてから、それぞれの疾患を治療することが常識となっているのです。

副腎ホルモンの中でも、コルチゾールはストレスに対処し、生命維持に欠かせない「スーパーホルモン」です。

わかりやすく言えば、森で凶暴なクマに遭遇してしまった時、命の危機に、とっさに逃げるか闘うかの判断をし、機敏に動くために出るホルモンです。

そんな究極の活動を促すホルモンが、安息であるべき時間に頻繁にでて、身体の緊張が解けなければ、副腎はとても疲弊するでしょう。
副腎がしっかり機能していればホルモンがきちんと分泌されますが、ストレスで副腎疲労に陥るとホルモン・バランスが崩れ、心身にさまざまな不調が現れるのです。

ストレスと言っても、精神的なストレスだけでなく、大気汚染や食品の添加物、気温の変化、食生活の無節操、持病や感染症など、体内で炎症を起こす恐れのあるもの全てが含まれます。

ストレスが多く、コルチゾールが過剰に分泌される状態が続くと、副腎が疲れて必要なときに十分な量を分泌できなくなり、ストレスと闘えなくなるのです。この状態を『副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)』と呼びます。正式な病名ではなく、欧米や日本のような先進国でもまだ多くの医療機関では認識として及んでいないこともありますが、副腎は、やる気を高めて生理作用をコントロールするアドレナリンやドーパミン、性ホルモンなども分泌するため、副腎の不調は性欲の後退、女性ではPMS(月経前症候群)や更年期障害などの症状にもつながるものです。「米国の抗加齢医学会では副腎疲労は『万病のもと』といわれ、甲状腺の病気や感染症、喘息、うつ病、糖尿病、高血圧など様々な疾患を治療するにあたり、まず副腎疲労の治療を優先的に行うよう指導しています。

副腎を疲れさせないようにすることは、体のベースを整え、パフォーマンスを高めることにつながると考えられています」

では、副腎を疲れさせないようにするにはどうすればよいのか?「副腎から分泌されるホルモンの材料となるのは『食べ物』ですから、そのため、副腎に良い食べ物を選んで取ると同時に、負担がかかるものは避けることが大切です。

副腎がストレスにさらされ疲弊していると、細胞は体に貯蔵された栄養素を使い果たしてしまい、常に新たな栄養素を必要としています。
副腎がホルモンを生産し、機能するためには、まず食べたものがきちんと腸で消化され、栄養が吸収され、不要なものはスムーズに排泄されるようにしなければなりません。
そのためには腸内細菌のバランスを整え、腸の粘膜を丈夫にして、細胞を活性化するのが大切です。
腸は免疫機能をつかさどる器官としても重要で、体の免疫機能の約70%は腸内環境が整っているかどうかで決まるともいわれています。

腸が荒れて炎症が起こると、副腎は生体の危機と認識することで、コルチゾールをどんどん分泌して炎症を食い止めようとします。
その結果、副腎が疲弊し、上手く機能しなくなります。副腎疲労を患っている人に共通なのが、この腸の炎症なのです。
そして、炎症やアレルギーを惹き起こす元凶が、小麦に含まれるグルテンと乳製品に含まれるカゼインという物質です。
世界最強のテニスプレイヤー、ノバクジョコビッチ選手は著書の中で、自分の躍進がグルテンとカゼインを除去した食事術「GF(グルテン・フリー)、CF(カゼイン・フリー)」のおかげと語っているほどです

グルテンは、小麦やライ麦などに含まれる植物性タンパク質の一種です。
カゼインは、牛乳をはじめとする乳製品に多く含まれる動物性タンパク質です。

本来であれば、生体にとって栄養分となるこれらのタンパク質ですが、複合的な要因によってグルテンやカゼインが腸の機能を低下させたり、脳の機能を障害したりすることが指摘されています。

実際に、グルテンやカゼインがヒトの細胞に悪影響を与え、あらゆる体調不良を引き起こすと同時に脳の働きや気分にまで影響を及ぼすことを示した文献も存在しますし、多くの研究者や有識者も警鐘を鳴らしています。

昨今では、健康に対する意識が高まっていることから、「グルテンフリー」や「カゼインフリー」という言葉が一般化してまいりました。グルテンフリーやカゼインフリーとは、上記のタンパク質が含まれる食品を摂取しない食事方法をいいます。

グルテンフリーやカゼインフリーは、健康増進を目的にアメリカで初めて注目されました。そして、日本でも定着しつつあります。

簡単に言えば、小麦粉を使った食材や乳製品をできるだけ取らないことで、副腎疲労を改善するというものです。

炭水化物はパンやうどんなどの「白い食べ物」ではなく、十割そば、玄米、などの「色つきの食べ物」がおすすめです。
「白い食べ物」は急激に血糖値を上げ、その調整のためにコルチゾールを過剰に使い続けるので、白いご飯を食べるときは雑穀を混ぜていただくとよいでしょう。
また、腸内環境を整えるために、ヨーグルトなどの乳製品ではなく、味噌、納豆、漬物などの伝統的な発酵食品から植物性の乳酸菌を摂るようにしましょう。

 

[副腎ケアに良い食べ物]

 

良質なたんぱく質・脂質

オメガ3系脂肪酸を含むイワシ、アジなどの青魚は積極的に食べましょう。

副腎に良い食べ物として積極的にとりたいのは、ホルモンや組織の材料となる「良質なたんぱく質」と「良質な脂質」です。

たんぱく質として、肉なら鶏や豚、できればグラスフェッド(牧草飼育)の牛肉を選択。魚なら食物連鎖で重金属を蓄積しやすいマグロなどの大型魚以外のものを選び、焼く・炒めるなどシンプルに調理して食べるとよいでしょう。特に、体に良いオメガ3系(n-3系)脂肪酸を含むアジやイワシ、サンマなどの青魚を使った料理、オイルサーディンや海鮮サラダなど。

また、良質な脂質としては、上に挙げた青魚のほか、やはりオメガ3系脂肪酸の一種であるαリノレン酸が含まれるアマニ油や荏胡麻油がお勧め。ドレッシングなど非加熱で食べるときには、主にオメガ3系オイルがいいですが、熱に弱く酸化しやすいので、加熱料理には熱に強い中鎖脂肪酸が豊富なココナツオイル、あるいはオリーブオイルがいいでしょう2

 

香味野菜、ハーブ、スパイス、野菜

野菜は様々な色のものを食べましょう。

肝臓は重金属などの有害物質を解毒する器官ですが、現代人は様々なストレスで肝臓が疲れているため、肝臓で解毒できなかった毒素は各臓器に広がって炎症を起こし、これが副腎の負担になります。そのため、解毒作用があるといわれるニンニクや玉ネギ、ショウガ、パクチーなどの香味野菜やハーブ、などをたっぷりとりましょう。

野菜は色とりどりの種類を選んで食べるのがポイントで、色素や香り、苦味などに含まれるフィトケミカルには、抗酸化作用や抗アレルギー作用があり、肝機能の保護、血糖値の調整などに役立つとされます。ただし葉物は生でなく熱を加える調理を、トマトなどは完熟のものが望ましいです。葉や、若いうちのトマトなどは、害虫から身を守るために自ら毒を内在させています。青いうちから収穫したものや柔らかい葉が持つ防虫毒は、当然人間にも毒です。

 

ビタミンB群とミネラル

ホルモンの生産過程で大量に消費されるビタミンB群は、副腎疲労の人が不足しやすい栄養素です。これらを含む玄米や豚肉、卵、貝類や海藻類を多めにとりましょう。特にビタミンBの一種である葉酸は、造血作用のほか、新しい細胞をつくるのに重要な成分なので、貝類やうなぎ、緑黄色野菜を積極的にとるといいでしょう

同じく、副腎が疲れている人が不足しやすいのがミネラル類です。「副腎疲労の人は腸に不調を抱えていることが多いため、腸でのミネラルの吸収がうまくいかずに不足しやすいので、副腎の正常な働きに欠かせないナトリウムやカリウム、新陳代謝を良くして免疫を調整する亜鉛、ホルモン代謝に必要な酵素を助けるマグネシウム、イライラ解消に良いカルシウムなど、どれも必要な栄養素です。海に生息するミネラル豊富な貝類、海藻類を食卓に取り入れるとよいでしょう。

水を飲む

水分を上手にとれば、デトックス効果も高まります。水分をこまめに分けてとるようにしてください。たとえば、麦飯石を煮沸しペットボトルの中に水と入れることで、美味しい浄水ができます。何本か冷蔵庫に入れておき、出かける時にマグボトルに移して、持ち歩きましょう。私は、食事が偏った時や、ファスティング中などには、そこに粉末状のマルチミネラルのサプリを入れたりします。気温や湿度の変化が激しく特に疲れやすい春先から初夏にかけては、ナトリウムやミネラルを含む天然塩や岩塩を、水に加えて飲んでいます。

 

[副腎ケアのために、避けたい食べ物]

グルテン、カゼイン

副腎ケアのためには体内の炎症を減らすことが大切です。そして、腸の粘膜の炎症の引き金になりやすい食品成分の代表的なものが、グルテンやカゼインなのです。

グルテンは小麦や大麦、ライ麦などに含まれ、カゼインは乳製品に含まれます。副腎疲労の患者にはグルテンやカゼインに過敏な人が多く、そうした人がこれらの成分をとると小腸の粘膜が炎症を起こすことがあのです。その場合、グルテンやカゼインを避ける「グルテンフリー」「カゼインフリー」といった食事法を実践することで、体の炎症を減らし、副腎への負担を軽くできます。

現在のスイーツ流行り、グルメブームの食文化(というより、食品事情)では、小麦と乳製品を抜くのは、慣れないと至難の技と思えるでしょう。スーパーやコンビニに並ぶものの中でこれを含まないものを探すのは、まるで宝探しの感があります。しかし、そのせいで、私たちが今日の様々な病気を引き起こしていると言っても過言ではないのです。

スーパーでもグルテンフリー食品を置いているところもありますし、インターネットでのお取り寄せも情報も豊富です。金額では特売品にはかないませんが、病院代や薬代、また通院労力に比べればその差額は気にするほどではありませんし、何より健康が大切ではありませんか。

友人との外食でうっかり、食べてしまった時の「窮余の策」としては、[グルテン、カゼイン分解酵素サプリメント]があります。だからといって毎食多用するのはダメですが、「しまった!」と思った時のお助けマンとして、バッグに忍ばせておいて、食間か直後に飲んでおくという手もありますので、まずは実践することです。

カフェイン

最近は健康にいいと注目を集めているコーヒーですが、カフェインには副腎を刺激してコルチゾールの分泌を促す働きがあるため、とり過ぎは副腎の負担になります。カフェイン入りのコーヒーは避け、肝臓に負担をかけるアルコールも週末に1~2杯程度に抑えてください。

「健康な人は朝にコルチゾールが最も多く分泌されますが、副腎疲労の患者の場合、コルチゾールを分泌する力が弱っているため、朝からずっとコーヒーが手放せない人が多いですね。カフェインをとると一時的に元気になるからです。でも、効果が切れるとコルチゾールの出が悪くなり、逆に疲労感にさいなまれてしまいます。どうしてもコーヒーを飲みたければ量を減らしたり、1杯をお湯で薄くして分けて飲むといいでしょう。

 

血糖値を急上昇させる甘い菓子など

甘い菓子は血糖値を急上昇させるので極力控えたい

 おなかが減ったら間食はしてもOK。ただし、急激に血糖値を上げる甘いお菓子や炭水化物を間食にとることは極力控えたほうがいいのです。また、副腎が疲れていると消化・吸収機能が低下するため、一度にたくさん食べずに少しずつ分けて食べましょう。

血糖値が急上昇すると血中のインスリンが急激に増える。すると血糖を安定させるため、副腎ではコルチゾールのほか、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが大量に消費され、副腎疲労を進行させてしまう。またお菓子や炭水化物をとると、リラックス効果のあるセロトニンが分泌されます。副腎疲労の人は感情が落ち込んでいるので、お菓子を食べると幸福感を感じやすく癖になりやすいです。空腹を感じたら、ナッツなど血糖値が上がりにくいものをつまむとか工夫しましょう。

 

添加物、化学合成調味料

農薬使用や遺伝子組み換えのもの、添加物、化学合成物質などを含む食べ物は、それこそ身体にとって、ストレス以外の何物でもなく、副腎にも肝臓にも、腸にも負担をかけてしまうので、食品の成分をよく確かめてください。ソーセージ、ハムなどの加工食品、ジャンクフード、スナック菓子なども控えてください。人口醤油、ソース、加工わさびやドレッシング、アスパルテームなどの人工甘味料、色素、⚪⚪エキス、マーガリンなどのトランス脂肪酸、タンパク加水分解物、乳化剤、保存料、etc.…………現在、日本でも500種類以上が使用されているのです。知らないうちに、あなたは、ご自分の手で口に入れている食からのストレスなのです。危険度は大気汚染の比ではなさそうですね。

そのことだけでも、日本の医療費の右肩上がりの理由が押し測れるというものです。

 

[すべての人に当てはまる正解の食べ物はない]

 そして、すべての人に当てはまる正解の食材はないことも、知っておいていただきたいのです。

例えば、胃腸が弱くて便秘や下痢を繰り返している人は、たんぱく質は控えめにしたほうがいいし、逆に消化器官が丈夫な人なら、朝から肉という選択肢もあります。炭水化物をとると低血糖症を起こしやすい人もいるし、世の中で良いといわれているものや、ある人にとって良いものが、自分にも良いとは限りません。盲信せずに自分の体調や体質に合わせてとることが大切です。

もう一つ、「がんばり過ぎず、とりあえず60点を目指すこと」も大事なポイントかもしれません。

日本人は几帳面で真面目、がんばり過ぎの人が多いと言われますが、完璧主義も度を過ぎると心身の負担になります。がんばり過ぎで体をこわして薬を買うよりも、シンプルな生活を心がけるほうがいいと思います。副腎ケアにしても、世の中には良いとされる食品や、薬やサプリが溢れていますが、まずはあれもこれもと『足す』のではなく、余計なものを『引く』生活を意識してみてください。

大切なことは、何を食べると良いか、ではなく、何を食べないほうが良いかなのです