真彣の幸せレシピ † 健康/乾癬ケア


[乾癬って知ってる?]

乾癬、カンセン…耳慣れないかもしれませんが、実際は多くの方が発症しその治療に悩まれている病気です。

その種類は4つほどありますが、なかでも一番多いのが、

【尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん、 psoriasis vulgaris )】です。

– 尋常性とは「普通の、ありふれた」という意味から来ており、乾癬では最も患者数が多いとされています。

あなたもひょっとして、原因不明の皮膚湿疹が出て、何かのアレルギーかとお困りではありませんか?

この尋常性乾癬は、最近ではモデルの道端アンジェリカさんがカミングアウトされて話題になりましたが、完治することが難しい病気の一つと言えるでしょう。

実際には、伝染することはなく、命にかかわることも全くない病気です。しかし、一般への認知度がまだ低いことに加え、「カンセン」という語感から伝染病であるとの誤解や、症状が皮膚に出て、目に見える形で現れることなどを理由に、差別やいじめの原因となることがあり、精神的に不安を抱えている人が多いのが実情です。

皮膚に症状が出ることから、まず皮膚科を受診することがほとんどなのですが、皮膚病ではないのです。

皮膚科を受診すると、たいがいはステロイドなどの処方をされて、表面に出てきた症状を抑えることになります。

これは、対処療法に過ぎません

⭕️わかりやすい、たとえ話をしましょう。

あなたのお住まいの街で、頻繁に放火によるボヤ騒ぎが起きて、消防車を呼んで火を消す、またどこかで出火する、また消化することを繰り返しているようなものです。

火をどんなに消して回っても、放火魔を捕まえない限り、解決しないことはわかりますよね?

皮膚病と思って、薬で症状を消すだけの治療を長く続けても、完治することがないどころか、酷くなっていくかもしれません。

乾癬の発症原因は諸説ありますが、1つの原因としては、遺伝的な要因に、様々な環境要因が重なることで発症すると考えられています。遺伝での乾癬の発症率は、欧米では20~40%程度、日本では4~5%程度と言われています。

環境要因には、感染症や、薬剤、気候条件、ストレス、睡眠不足、偏った食事などの外的なものと、糖尿病や高脂血症、肥満などの内的があります。

また乾癬による皮膚症状には、免疫が深く関与していることが最近の研究で分かってきました。免疫とは細菌やウイルスなど異物が体内に侵入するのを攻撃して排除しようとするシステムです。しかし、何らかの原因で免疫システムが正常に機能しなくなると自分の組織や細胞を攻撃してしまうのです。乾癬は、もともと自己免疫反応が起きやすい体質の人にあらわれやすいというデーターもあります、ストレスや不規則な生活などの環境因子が加わると、免疫システムに異常をきたして自身を攻撃してしまい発症するのです。

乾癬病変部では炎症を引き起こすサイトカインが大量に生産されているのですが、サイトカインとは、細胞から細胞へ情報を伝達する物質で、本来は体を正常に機能させるために必要なタンパク質です。何らかの原因で過剰に増えてしまうと、炎症やアレルギー症状などを引き起こします、特に乾癬の発症に大きく関与しているのはIIL-17Aという糖タンパク質です。この他にもTNFαやIL-12、IL-23といったサイトカインが乾癬の発症に関わっています。

乾癬の治療には、専門機関で、医療研究の進歩に伴い、様々な方法や薬が開発されていますし、医師や薬剤師からの提案も多くありますが、まだまだ何年も悩みを抱えたまま辛い症状に苦しんでいる方がいらっしゃるのが実情です。

私もその一人でした。暑い季節に薄着になれない、花粉症を装って、マスクと帽子で顎や首を隠すなど、気分は後ろ向きで、オシャレなど無縁生活で症状が治まるのを、ひたすら待つ。

銀白色の鱗屑(皮膚の粉)が紅斑の上を被い、剥がれ落ちるのですから、知らない人が見たら気持ち悪いでしょうし、うつる病気では?と思うでしょう。

側のひとに何か言われやしないかと、ヒヤヒヤしていました。

何をしても楽しめるはずもなく、一人でいるのが楽だと引きこもりがちになるのです。

しかし、ついに私は、解放されました!

なんということでしょう!

薬も使わず、辛い治療もなく、痒みで皮膚をボリボリ掻いて患部を痛めて泣く事ももうありません。

乾癬という病気が完治したのかどうかは、わかりませんが、症状がでることはありません。

それだけで、充分です。病院の医師は「では寛解したのでしょうね」と突き放すように言い、「完治」とは言いませんでしたが、そんなことはもうどうでもいいのです。もともと、自己免疫疾患を持っていた私は、ステロイドや免疫抑制剤を使う、病院の対処療法に危機感を募らせていました、そして食事を中心にした自然療法を実践したのです。

処方された薬を止めて、症状が出なくなったことで、医師は気分を害されたのかもしれません。

でも、以前の私と同じように暗い気持ちで暮らす方に、シェアできたらと思います。

もちろん私は医療専門家ではありませんが、薬を使うわけでもありませんので、親しい友達の口コミ、民間療法の類と思っていただければと、その方法をお伝えします。

まず、私が、なぜ食事と乾癬症状を結びつけたか?

ストレスから、「体調がわるいなぁ」と感じることがつづいたので、副腎疲労かもと思い、そのケアのためにまず先に、腸内環境を良くしようと、グルテンフリーを始めました。(このサイトの別のページに、グルテンフリーと副腎疲労についての事を書いています。)

そして、そのプログラムを実践することで、なんと乾癬が引っ込んだのです

 

そんな簡単なことで!!!です。

そりゃあ、医師が信じてくれないのも無理ないですよね。

インターネットで検索しても、ありとあらゆる薬や治療法が山のように出てきて、アレヤコレヤと高額なものも満載で、こんな簡単に(タダで)治ったら、製薬メーカーも病院も儲かりませんよね。

なんだか、申し訳ないような………..

それは

食事から、グルテン(小麦など)とカゼイン(乳製品)を抜き、良質のたんぱく質と良質の脂質、そして遺伝子組み換えや添加物に気をつけて買った野菜を火を通したメニューで食べるだけです。

もちろん、糖質は基本少なめですし、人工甘味料とカフェインの入った飲み物は止め、水に代えました。

何年もかかりませんよ。ひと月もやれば身体が変わるのを実感しますし、その後は嬉しくて続けたくなります。

そうです、原因は腸内環境の悪さだったんです。

それも乾癬として、皮膚に症状が出てしまうのは、それ以前に体内から汗や便、尿、などで本来排出するはずの、長年の毒素が腸壁の悪化(リーキーガット)と腸内の善玉菌の減少から、排出できずに、ついに皮膚などから溢れてしまった結果だと、知りました。昨日今日発生した病気ではなかったんですね。

 

腸は本当に大切な臓器です。

脳は迷走神経を通して、声帯、心臓、肺、消化器官といった臓器に指令を送っていると言われます。しかし実は、消化器官の神経系のうち、80〜90%は、指令を受け取るだけではなく、脳に情報を送ってもいます。

驚くべき事に、腸は「腸神経系」と呼ばれる独自の神経系を持ち、脳からの指令がなくても自活できるのだそうです。心臓だって脳無しでは動けないと考えると、腸ってスゴイ!「第二の脳」と呼ばれているのも納得です。

腸内に存在している細菌は、体内のドーパミン(快楽ホルモン)の50%、セロトニン(安心と免疫ホルモン)に至っては、90%を生成しているそうで、美味しいものを食べると幸せなのはそのせいかな?

身体の下の方にあるからって、粗雑に扱っていてごめんなさい。いつも綺麗に使わなくてごめんなさい。ジャンクフードを”どか食い”してごめんなさい、といっぱい謝って、大切に使う事にしました。

私は、西洋医学の対処療法を疑いもしないで、抗生剤や、ステロイドなどキツイ薬を多用して、随分負担をかけてしまっていたのです。

他の誰でもない、自分のたったひとつの身体なのに、無関心でいることでいじめていたのです。

あなたも、いちど身体の声に耳を傾けてみてください。

ホメオスタシスという、恒常維持機能がわたしたちの身体には備わっていて、「暑くなったら身体は勝手に汗をかいて体温を調節する」などの、環境が変化しても身体の状態を一定の保とうとする生体的働きのことですが、怪我をすれば、傷を塞ごうとし、菌やウィルスが入ってきたら排除しようとします。

走って酸素が不足すれば、呼吸を荒くして、多くの酸素も取り込みます。

これらはすべて、ホメオスタシスの働きです。

この機能が無意識下で働いてくれているからこそ、わたしたちは生きています。

毒素を排出できなければ、皮膚から出そうとするほどに、頑張ってくれていたのだと、その涙ぐましさに気がつかず、乾癬というやっかいな病気を背負ってしまったと自分を恨んでいたなんて、あまりに馬鹿げていたと思います。

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※このページでお伝えした、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん、 psoriasis vulgaris )以外に、乾癬は下記のような症状に分類されています。

患者数が比較的少ないとはいえ、苦しまれている方にとっては、よりキツイ症状ではありますので、引き続きお伝えしていくつもりです。

【関節症性乾癬(かんせつしょうせいかんせん)】

尋常性乾癬の諸症状に加え、全身の関節に炎症、強ばり、変形などが起こり、痛む。関節症状はまさしく関節リウマチのそれと酷似しており、進行すると大変な痛みを生じる。代表的な部位は膝関節、指関節、手首、足首など。肋骨と胸骨の間の関節(胸鎖関節)、鎖骨と肋骨の間の関節、肩関節などに炎症が起こることもある。また、関節炎に伴い全身の発熱がみられることもある。

【膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)】

掌蹠膿疱症似た症状であるため、掌蹠膿疱症との鑑別診断が必要。無菌性の膿疱が皮膚内に出現する尋常性乾癬の誤診による長期ステロイド投与で生じることがある。また、副腎皮質ステロイドなどの治療歴にかかわらず発症することもある。発熱などの全身症状が強いため、入院加療が必要。

【滴状乾癬(てきじょうかんせん)】

皮疹は乾癬に類似するが、その一つ一つが小さい。扁桃炎などの前駆症状後に発症することが多く、尋常性乾癬に比べ若年者の発症頻度が高い。治療では、一般的な乾癬の治療とともに、抗生剤の内服が行われることもある。